知名度: 4.0
発見難易度: 5.0
スマトラ島の小さな獣人
インドネシアのスマトラ島に出現したオランペンデクは、獣人の未確認生物。体長1メートル前後の小柄で、人間の子供くらいの大きさである。
全身が褐色もしくは黒の毛に覆われており、頭の毛のみたてがみのように長い。
腕が足よりも長く、尻尾はない。その姿はまるで猿のだが、直立二足歩行をするため人間にも近しい。
これらの特徴からオランペンデクは猿人類の一種ではないかといわれている。
意外と臆病な森の住人
オランペンデクという名前は現地の言葉で「森に棲む小さな人」に由来する。
現地の人々からは臆病な小人として認識されている。
オランウータンの見間違いではないかといわれるが、オランウータンは基本的に木の上で生活しているのに対し、オランペンデクは木登りが苦手である。
近年の調査により、足跡や食事の跡から雑食であることも分かっているようだ。
オランペンデクは爬虫類や昆虫、果実を食べて生活している。
特にドリアンが大好物だそうで、かなりの怪力で樹木を引き倒しその実を手に入れることもあるそうだ。
世間を騒がせたオランペンデク
オランペンデクは不思議な点が多いことから学者たちの注目を集めた。
有名なマルコ・ポーロの「東方見聞録」にもオランペンデクと思わしき生物についての記述が残っている。
1917年にオランダの博物学者エドワルド・ヤコブソン氏が、インドネシアのスマトラ島で調査を行い科学雑誌に遭遇談を寄稿した。
1989年にはイギリスのジャーナリストであるデボラ・マーティル氏が、3か月以上に渡る調査を行いオランペンデクの足跡を発見したという。
長さはおよそ20センチメートルで、4本指の足跡が36メートルほど続いていたというのだ。
その後1993年9月にマーティル氏は実際にオランペンデクに遭遇し、「どこにもない未知の霊長類」と認定した。
謎に包まれたその存在が明らかになる日はくるのだろうか。