【未確認生物図鑑084】植物が人を食べる食人木

食人木とは

人間や動物を食べることで栄養にする木。種類はいくつか存在し、有名なもので「マダガスカルの木」が挙げられる。

人間や動物にとってとても魅力的な匂いのする蜜を発し、誘き寄せた獲物を枝やツルで絡めとり締め殺す。

食虫動物のように体内に取り込んで栄養にするそうだ。

人間や大型動物が誘き寄せられるほどの魅力的な匂いとはどのような成分が含まれているのか、詳細は判明していない。

生態系ピラミッドの概念を脅かす存在

人間や大型動物を栄養にする植物が現れると、生態系ピラミッドが崩壊する可能性がある。専門家の間では非常に危険視されている未確認生物の一つである。

有名な食人木「マダガスカルの木」は別名「タコの木」「デビルツリー」とも呼ばれている。

長く柔らかいツルや枝を伸ばして獲物を捕らえるさまはタコのようで、その残酷さは悪魔（デビル）のようであることが由来しているようだ。

生き物のように動いて獲物を捕らえる姿は、本来の植物の概念を覆す存在となるだろう。

食人木は存在するのか

1881年にドイツの探検家カール・リッヒェが食人木を目撃し、その様子を書き残した。

1924年にはミシガン州の元知事であるチェイス・オズボーンが「マダガスカルの木」について記述し、多くの人にその存在が広まった。

元々は創作として雑誌に掲載された話だったが、遠く離れた土地で起こった出来事だったため、もしかしたらあり得るのかもしれないと信じる人が多かったそうだ。

現在は創作だったと判明し、食人木の話題は収束している。

カエルすら食べてしまう食虫動物が存在することから、食人木が存在する可能性がないとは言い切れない。