知名度: 3.0
発見難易度: 5.0
「山の中で目の光るもの」という意味を持つ
「ヤマピカリャー」は、西表島の方言で「山の中で目の光るもの」という意味である。
見た目は猫のように見えるが豹に似た模様を持つ。
西表島の特別天然記念物に指定され体長60センチメートル程度である「イリオモテヤマネコ」と比べると非常に大きく、最長で120センチメートルともいわれている。
超希少動物でその存在は伝説や幻に近いとされ、別名「イリオモテオオヤマネコ」とも呼ばれる神秘の猫である。
「イリオモテヤマネコ」との違い
灰褐色の身体にしま模様や斑点がある「イリオモテヤマネコ」と比べ、「ヤマピカリャー」は身体は茶色で豹のような斑紋があり、一部は上半身のみに斑紋をもつものもいる。
木の枝へ次々に飛び移るなど、俊敏な動きに加え跳躍力にも優れ、3メートル以上ジャンプしたという目撃情報もある。
「イリオモテヤマネコ」は雑食だが、「ヤマピカリャー」は何かを食べている目撃例はないものの、イノシシや魚類を食べて生きていると推測される。
山の中やその暗がりなどでの動物などへの動体視力がに優れている猟師からの目撃情報も多く、「イリオモテヤマネコ」とは異なる生物である可能性が高い。
西表島内で約50件も目撃される
「ヤマピカリャー」は西表島住民から数多くの目撃情報が報告されている。
地元の住民によれば、猪に見えるほど身体が大きく人に向かって突進してきたという。
終戦後の食料が不足していた頃には、「ヤマピカリャー」を捕まえて食べていたという言い伝えも。
どの目撃談にも信憑性があり、「イリオモテヤマネコ」との見間違いの域を超えていると考えられる。