知名度: 5.0
発見難易度: 5.0
1970年代に目撃が相次いだ、謎の類人猿
1970年代に広島県西城町(現・庄原市西城町)を中心に目撃が相次いだ未確認生物。
身長約1.6メートルで、逆三角形の顔とゴリラに似た体つきが特徴である。
最初の目撃情報では山道を軽トラックで走っていた男性が、山に入って行く謎の生物を確認。
その後も目撃が相次ぎ、マスコミが町に殺到したことからヒバゴンの名は全国へ広まった。
役場に「類人猿相談係」が設置される
ヒバゴン目撃が中国新聞に報じられてから、目撃者にマスコミが押しかけ日常生活に支障が出るほどに。
役場は急遽「類人猿相談係」を置き、町を訪れるマスコミや大学の探検部員らの対応を実施するまでの事態に発展した。
町は目撃者に「迷惑料」として、当時では破格の5千円を支払った。1つの未確認生物が町で大騒動を起こしたのだ。
29件にまでのぼった目撃情報は1974年10月を最後にパタリと途絶え、町は1975年6月に「ヒバゴン騒動終息宣言」を出している。
それ以来ヒバゴンの噂は途切れ、詳しい情報も得られなくなってしまった。
町の象徴となったヒバゴン
ガソリンスタンド、バス、土産物屋など庄原市西城町では、今もあちこちでヒバゴンのキャラクターが使われている。
「ビハゴンは町の象徴」や「ふるさとにヒバゴンがいることが誇らしい」など、地元民から愛されるように。
町観光協会や庄原市はヒバゴンを町おこしの起爆剤にしようと50周年の企画を温めている。
元・類人猿相談係の方と一緒に目撃地点や観光スポットをめぐるオンラインのツアーの実施、当時の新聞記事や目撃者のインタビューをまとめた50周年記念誌が発刊される予定だ。