知名度: 4.0
発見難易度: 5.0
人間・ライオン・サソリの合成獣マンティコア
ライオンの身体に人間の顔がついた合成獣(キメラ)。鋭いトゲのついたサソリのような尾からは毒を放つ。
目は不気味に赤く光るという噂も有名で、体長は約1メートル~3メートル程、素早く走り回る獰猛な未確認生物である。
主にインドやインドネシア、マレーシアなどアジア全域での出現情報が多く、中東やヨーロッパなどでも出現が確認されている。
かなり広範囲の地域に生息している可能性が高い。
人間を喰らう生き物の正体とは
マンティコアはペルシア語の「マンティコーラース」に由来し、「人を食らう生き物」を意味するといわれている。
古代ギリシア語の「マン・イーター」からきたと考える学者もいるそうだ。
アジア圏に生息していたネコ科最大級の動物ベンガルトラにルーツがある説や、ヨーロッパ人がハイエナを見てマンティコアだと言った説も存在する。
実在する動物の話が誇張され未確認生物として広まったのではないかともいわれ、真実は定かではない。
一昔前にマンティコアかと思われる映像が中東で撮影されインターネットで広がった。その映像には体長30〜50センチメートルほどの人面ネコのような獣が映っている。
あまりにもはっきり映っているため、誰かが作ったフェイク動画なのではないかといわれ正確な情報としては扱われなかった。
宗教や哲学にも影響を及ぼした
ネコ科動物との見間違いやフェイク動画の可能性からその存在の有無は物議をかもしているが、マンティコアの歴史はかなり古い。
紀元前4〜5世紀頃のギリシャ寓話や神話の中にも描かれており、キリスト教では凶暴な悪魔の象徴とされ人々に恐れられてきた。
様々な書物に描かれていることから、その恐ろしい生物が人々によっていい伝えられてきたことが読み取れる。
マンティコアは有名な哲学者アリストテレスの「動物誌」にも登場する。
様々な逸話を経てヨーロッパに伝播し、宗教や絵画、哲学に影響を与える存在となった。
人を喰らう合成獣、怖いけど一度は会ってみたいなฅ(º ロ º ฅ)