知名度: 4.0
発見難易度: 4.0
ばね足ジャックとは
そもそも「ジャック」とはロンドン周辺で、正体不明というニュアンスでつけられる名前のため深い意味はない。
人間の姿をしているものの、人間とは思えないほどのジャンプ力を持つことから「ばね足」と呼ばれるように。建物の屋根から屋根を飛び移れるほどの跳躍力がある。
人体に被害を及ぼすことはないが、若い女性を中心に顔を目がけて硫黄の匂いがする炎を吹く。
悪魔のような風貌で赤い目をしており、角が生えていたという目撃情報もある。
ばね足ジャックの目撃情報
とある若い女性は硫黄の匂いがする炎を顔に吹きかけられ、驚いている間に服を破られ裸にされたという。恥ずかしさのあまりうずくまると、ばね足ジャックはぴょんぴょん飛びながら逃走していった。
最後に目撃されたのは1904年といわれており、リヴァプールのエヴァートン地区で多くの住民が同時に見ていた。その時も甲高い笑い声を発しながら建物の屋根を飛び移り、闇の中に消えていったそうだ。
目撃情報、遭遇情報が相次いだため警察も動かざるを得ない状態に陥った。
愉快犯である可能性も
ばね足ジャックから被害を受けたとの声が増え、警察と自警団は懸賞金をかけることになった。
その頃ばね足ジャックはロンドン郊外に出没することが多かったが、ロンドン市内に活動場所を移し、大都市で存在が広まるように。
懸賞金をかけてもなお捕まることはなかったが、正体は愉快犯なのではないかともいわれている。現代より娯楽が少なかったことから、当時は今よりも手品師の技術が高かったのだ。ばね足ジャックの特徴はどれも手品に置き換えられる可能性が高い。
人を殺害していない点から、愉快犯といわれても納得がいくだろう。
怪人なのか、悪魔なのか、愉快犯のいたずらなのか真相は謎に包まれている。