知名度: 4.0
発見難易度: 5.0
巨大な翼をもつ謎の怪鳥現れる
アリゾナ州のカウボーイ2人によってライフルで射殺され、姿が明らかになった。
計測したところ体長は約28メートル、2本の脚をもち、翼をひろげると48メートルにも及ぶ。
鋭い歯が並ぶ強力な顎に加え、目はディナー皿くらいの大きさ。
体全体が透けそうなほど薄い皮膚で覆われており、毛も羽毛もなかったとのことだ。
のちにこの怪鳥は発見された町の名前をとって「トゥームストーンの翼竜」と呼ばれることとなる。
トゥームストーン翼竜は実在したのか?
カウボーイらは翼の一部を切り取って持ち帰り、皮を剥いで研究者に調べてもらうことに。
地元の新聞『Tombstone Epitaph』誌の記事は、これからなにが明らかになるのだろうか?という期待感で締めくくっている。
実際に調査が行われたのかどうかははっきりしない。
規格外の大きさはもちろん、町に観光客とお金を呼び込むためにでっち上げられたとの声があがり、かなりの批判が殺到した。
実際当時のトゥームストーンは、町の活力源だった復数の銀山が洪水にみまわれるなど苦境にたたされていたため、町の人々は低迷している町を有名にしようと必死だった。
空を飛ぶ巨大な恐竜の話題は、復興のための手段としてうってつけだったのだろう。
トゥームストーンの翼竜の写真の謎
“トゥームストーンの翼竜”の話の信憑性について、数十年の議論が交わされた後の1996年、ある作家が1886年の『Tombstone Epitaph』誌に、まさにこのトゥームストーンの翼竜、もしくは非常によく似た生物の写真が掲載されていたと主張した。
その記事によると、探鉱者のグループが死んだ怪物を町まで運び、納屋の壁にはりつけて写真を撮ったというのだ。
『Tombstone Epitaph』誌は一貫してこの写真の存在を否定し、バックナンバーやファイルまで調べてみたが写真はなかったいう。
さまざまな本を調べてみたが、どの本にも翼竜の写真は掲載されていなかった。
これほどたくさんの人が翼竜の写真を見たと断言しているものの、写真や実在を証明する証拠がまったく見つからない。
未だにこの謎を追いかけている人もおり、多くの説が出続けているが真実は明らかになっていない。