知名度: 5.0
発見難易度: 5.0
龍の正体について
大きなヘビのような体をもち空を飛び回る、強い力を持った生き物である。アニメや漫画などで伝説上の生き物として描かれることが多い。
鳴き声で雷雲や嵐を呼び、竜巻となって天空へと飛び回る。
喉下には逆さに生えた鱗があり、「逆鱗に触れる」という言葉の由縁になっている。
中国にルーツのある生き物で、中国には龍神をまつる神社が多数存在する。
伝説上の生き物が存在すると信じられてきた理由
伝説上の生き物である龍が存在していると信じられてきた理由の一つに、大型動物の化石を龍の骨だと信じられてきたことが挙げられる。
恐竜の骨を龍の骨だと信じ、漢方の材料として使用されてきた経緯がある。
爬虫両生類学が専門の研究者によると、龍の起源はワニの一種であるマチカネワニであり、絶滅後に龍として伝説化したと主張している。
まだ情報が少なかった時代の人々が、恐竜の化石を龍の骨と勘違いするのも無理はない。
龍は伝説上の生き物であるため誰も本物の姿を見たことはないが、世界中で多くの伝説が受け継がれている。人々は龍の強大な力に畏れと敬いの念をもち、神としてその存在を崇めてきた。
龍の存在は中国から伝わってきた
中国では古くから龍の存在が信じられており、日本で有名な龍の存在は中国から伝えられたものである。
中国では装飾されている龍の爪が多いほど、偉い人のために作られたものだといわれている。そのためさまざまな作品に描かれている龍は爪の数が異なる。
爪の数が5本の龍は皇帝を象徴し、5本爪の龍が装飾されたものは皇帝のみが使用できるとされていた。その掟を破った者は死罪になるほど、当時は厳しい決まりがあった。
4本爪は身分の高い貴族などが使用でき、民衆が使用できる龍は3本爪とされていた。
中国で龍は「皇帝は龍の血を引く」といわれ、権力の象徴そのものであったため、龍の存在を否定することも許されなかった。
中国から伝わってきたものに残されている龍を見た日本人は、その存在の大きさに魅了され、日本国内にも伝わることになったのだろう。