知名度: 1.0
伝説度: 5.0
その特徴は爬虫類のような姿であったり、猫の頭を持っていたりとさまざまだ。
タッツセルヴルムの特徴
タッツセルヴルムはヘビやトカゲの胴がずんぐりとしたような姿をしており、2本とも4本とも6本とも言われている足にはかぎ爪を持っている。体長は目撃情報によって30cmから2mまでさまざまである。
スイスではタッツセルヴルムのことを「シュトレンブルム」と呼んでおり、シュトレンブルムには白黒2種類で、白い色の個体には王冠がついているというスイス中部の伝承も残っている。
タッツセルヴルムの伝承
17世紀のスイスでは顔が猫のような爬虫類型の個体もあり、「ショイヒツァーの竜」と呼ばれている。ショイヒツァーの竜はときにタッツセルヴルムの仲間だとされることもある。このショイヒツァーの竜は全長約7フィートもあり胴体は黒から灰色のような色をしていると伝えられた。
博物学者のヨハン・ヤコプ・ワーグナーはスイス山脈で目撃された複数の流についての記録をまとめ1680年にラテン語で出版しており、その後ヨハン・ヤーコブ・ショイヒツァーが書籍に掲載されている11の竜に銅版画を加えて1723年に再販している。こういった竜の目撃情報はまとめてショイヒツァーの竜と呼ばれており、全体的に爬虫類のような姿をした個体や、猫の頭をした個体までさまざまなものが混在している。
また猫の頭をした竜はショイヒツァーの竜の第一例として紹介されており、目撃された当初家畜として飼っていた牛の乳が何者かに吸われる事件が起こっていたが、ショイヒツァーの竜が退治されてからは事件の被害が収束している。
タッツセルヴルムの目撃情報
タッツセルヴルムは1934年にスイスの写真家によって撮影され、ベルリナー・イルストリエルテ・ツァイトゥング紙に掲載されたことで話題となった。同時に生きた個体に遭遇した話が掲載されたものの、こちらの証言に関しては作り話にしか見えないとして信ぴょう性は低いとされた。
ほかにも目撃情報はスイスやドイツのバイエルン州、オーストリアなどで幅広く挙がっている。