知名度: 3.0
おいしそう度: 5.0
タコやイカのような見た目で、海に出た人も被害に遭っているという報告も挙がっている。
クラーケンの伝説
クラーケンの伝説は古代から中世、近世にかけて、船乗りや漁師にとって大きな脅威であり、恐れられていた。
クラーケンが現れる前には、凪で船が進まなくなり海面が泡立つといわれている。その後クラーケンが姿を現したら、この怪物からは何人たりとも逃れられない。クラーケンは船を壊して転覆させるため、船のマストによじ登ったとしても、デッキの底に隠れたとしても、結局は海に落ちて食べられてしまう。
個の伝説がひろがったことにより、海に出て戻ってこなかった人はみな、クラーケンに食べられてしまったと思われていた。1872年にメアリー・セレスト号が無人の状態で見つかったときにも、乗員がクラーケンに食べられたという説を支持する人も少なくなかった。
一方でクラーケンの排泄物は、エサとなる魚をおびき寄せる物質を発しているとも言われており、温和で無害に語られることもあるという。
クラーケンの特徴
クラーケンの特徴については諸説あり、下記のように語られている。
- タコやイカのように描かれることが多いが、ときには大海蛇やドラゴン、エビ、ザリガニ、クラゲなどあらゆる姿で描かれてきた。
- 姿にはさまざまな説があるものの、その姿が大きいという点で一貫している。
- 最も多く語られているのがタコやイカに似た姿であるという説だが、その場合にはどんなに大きくてもクジラやシャチといった天敵が想定されるため、敵なら逃げるために墨を吐く能力を持っていたのではといわれている。
大昔にクラーケンは実在していた!?
2011年には先史時代の海の墓場とされている場所から、巨大な魚竜の化石が見つかった。古代生物学者の一人がこの化石について、クラーケンがこういった大きな魚竜を捕食していたと考えられることから、クラーケンは実在していたという説を提唱し話題を呼んだ。
なおほかの研究者は、クラーケンが実在する説を持ち出さずとも説明がつくとして信ぴょう性に欠けていると指摘している。