知名度: 3.0
不気味度: 5.0
話題になったのは1990年前後だが、その言い伝えは江戸時代から存在していた。
人面犬の特徴
人面犬は1989年から1990年の間に召集学生の間で広まった。
目撃例から人面犬には以下のような特徴がある。
- 時速100kmで走る車を追い越すほどの速さで走る。追い越された車はその後事故を起こす。
- 喋ることができ、人間が声をかけると「ほっといてくれ」「勝手だろ」「なんだ、人間か」と返した。口が悪い。
- 6m以上ジャンプするジャンプ力を持っている。
- 人面犬に噛まれた人間は人面犬になる。
- 顔が中年男性のような風貌であることから、リストラされて自殺した男性の霊がとりついているといわれている。
人面犬にまつわる言い伝え
人面犬については江戸時代から言い伝えられている。
江戸時代の文人である石塚豊芥子の著書「街談文々集要」には、1810年6月8日に江戸の戸田町でうまれた子犬のうち1匹が人のような顔をしていたという記述がある。当時江戸では梅毒が流行していたが、梅毒を患っている人間がメス犬を性交すると病気が治るという言い伝えがあり、その結果人面犬が生まれたとも言われていた。
また水戸藩士で文人の加藤曳尾庵の著書「我衣」において、1819年に日本橋付近でうまれた子犬のうち1匹が人面犬で、さらに前足が人間の足だったとも噂された。
人面犬は実在する!?
SNSには人間のような顔をした犬の写真が投稿され話題となる。まるで人間の顔を合成したような犬の写真は、時たまSNSなどに投稿されており人々の注目を浴びている。実際に2018年に「ヨギ」という犬がまるで人間のような顔をしていると話題になっている。
しかしこれらの写真は人面犬の存在を証明する写真というよりは、犬の顔がたまたま極端に人間に顔が似ているものであった。そのため人面犬の特徴である足が速い、人間の言葉を話すという点には当てはまらない。