知名度: 4.0
伝説度: 5.0
現地には実際にイエティに関するさまざまな言い伝えも残っている。
イエティの生態
イエティはずんぐりとした類人猿のような見た目をしている。背は150cm前後で赤褐色もしくは灰褐色の短く硬い毛におおわれているとされている。猿との大きな違いは頭頂部がとがっていること。このほかにも耳が小さい、顔に毛がない、口が大きい、歯が大きい、牙がない、尾がないといった特徴がある。
イエティはもともとネパールに住むシェルパ族の間で語り継がれてきた生き物で会った。その名前の由来はシェルパ族の言葉で「Yah(岩)」と「Teh(動物)」が合わさったとされている。言い伝えではイエティはその姿かたちが見えず、風邪のようなもので、イエティを見てしまうと病気になるといわれていた。
1887年にイギリスのウォーデル大佐がイエティのものと思われる足跡を見つけるまでは、言い伝え上の生き物だとされていた。
その後さらに目撃情報が挙がったことから、1954年にはイギリスのデイリー・メール社が発起人となり調査隊を出して以降、各国から調査隊が出されている。日本からは1959年に東京大学医学部で小川鼎三教授を代表に結成された「日本雪男研究グループ」が、毎日新聞社のスポンサーを受け6名でエベレストに調査に乗り込んだ。
イエティの正体
イエティの正体については諸説ある。
一つが猿の一種ではないかという説だ。実際に1937年にはアメリカの雑誌にてイエティがラングールという猿の一種である説が発表されている。
ヒグマだという説も提唱されている。シェルパ族にヒグマの写真を見せると「イエティだ」と証言したという事実もあるほか、エベレスト周辺国で雪男を指す言葉がどれも「ヒグマ」を指すものだということも判明している。さらに1959年には日本の登山隊に原住民が差し出した「イエティの毛皮」だとされるものはヒグマの毛皮であったことも明らかとなっている。
さらに1930年にはドイツ人の探検家が、イエティを未確認生物として広めることで資金を集めているという証言をしたことも分かっている。