知名度: 4.0
ローカル度: 5.0
オーストラリアには、原住民によって語り継がれていた同じ名前の生き物も存在している。
オーストラリアの原住民アボリジニの言い伝え
オーストラリアで発見されたとされてるヨーウィーは、元々オーストラリアの原住民であるアボリジニの言い伝えに登場する生き物だった。また1895年頃までニューサウスウェールズのブルーマウンテン一帯に住んでいた最後のアボリジニからは「ガバ」という名で呼ばれていたとされている。
言い伝えではヨーウィーは、6本の昆虫の足を持ち、頭や体はトカゲと形容され、蛇のようなしっぽを持っているとされている。普段は洞窟の奥深くに住んでいるが、夜行性で暗くなると獲物を求めて外に出るという。足音は非常に騒がしいものの、身のこなしが軽く、たまに人の家に姿を現しては家畜を遅い捕食すると伝えられていた。
オーストラリアの家畜における被害は、一部はこのヨーウィーによるものだとされており、人を襲うこともあるという。
未確認生物としての目撃情報
オーストラリアに生息する二足歩行の未確認生物もヨーウィーと呼ばれており、その体長は1.5mから3mと非常に大きい。その全身は茶色の毛でおおわれており、実際に目撃情報も挙がっている。
目撃されたのは1795年。シドニーからほど近い場所でオーストラリアに住むヨーロッパ移民によって目撃された。また1970年8月7日には道動物研究科のレックス・ギロルイ氏による目撃情報もある。彼がヨーウィーを目撃したのはブルーマウンテンの一角、ソリタリー山の森の中だった。レックス・ギロルイ氏によると体長は1.5mほどで、甲高い鳴き声とともに森の中に姿を消したという。
1976年8月10日には、ルズモンド地域の民家で目撃された。
ヨーウィーの正体
1970年にヨーウィーを目撃したレックス・ギロルイ氏は、ヨーウィーについて「メガントロプス」という生き物が氷河期にジャワ島からオーストラリア大陸に移り住み、現在まで生き残っているのではないかという説を提唱している。実際に1941年には、ジャワ島でメガントロプスのものとされる化石が発見されており、その骨はジャワ原人のものよりも古く頑丈であった。ヨーウィーの茶色池でおおわれているという特徴もメガントロプスに一致する。
しかしもし本当にメガントロプスがオーストラリア大陸に渡って生き残っているとすると、ほかの動物が移り住まなかった理由が説明できないという謎が生まれる。