【未確認生物図鑑001】ネス湖の怪獣ネッシー

ネッシーの正体について

ネッシーは7世紀の文献にその名前が載っており、世界最古の未確認生物とも言われている。実際に目撃情報が多く噂されるようになったのは、1930年年代以降と最近だ。

ネッシーの正体は1930年代に発見された当初からさまざまな憶測がなされていた。その一つが竜脚類の大型恐竜説である。しかしこの説に関しては、竜脚類の大型恐竜が実際には陸生であることからその可能性が大きく低くなっている。2006年には1930年代にネッシーが発見されたネス湖近辺では頻繁にサーカスが行われていたことから、急速に訪れた動物の中のゾウをネッシーだと見間違ったのではないかという説がイギリスの古生物学者によって唱えられた。ほかにもネッシーの正体については、チョウザメやウナギなどの説も浮上している。

2018年には、ネス湖の生物のDNAを大規模調査し、ネッシーが存在するのかを調査する研究が行われました。調査の結果、DNAの中にチョウザメ科、首長竜の物と思われるDNAは発見されなかった。一方で多くの生物のDNAの中にウナギのDNAが発見されたことや、ウナギは非常に大きく成長することから、調査チームではネッシーの正体がウナギである可能性を示唆している。

しかしながらネス湖でウナギが発見されたという事実がないことや、ヨーロッパで発見されたウナギは最大で5.38kgのサイズであることから、ネッシーと見間違うような大きさではないという。調査チームもこの点については認めているものの、未だウナギである可能性は排除できないと主張している。

日本とネッシーの関係

ネッシーの登場は日本でも話題となり、テレビの特番や雑誌などでもよく取り上げられることとなった。日本でも各地でネッシーの目撃情報にまつわる噂が立ち、それぞれネッシーに倣った命名がされている。この流れを受けて誕生したのが鹿児島県にある池田湖の「イッシー」、北海道の屈斜路湖の「クッシー」である。

ネッシーのテレビ出演

ネッシーはその知名度ゆえ、あらゆる映画作品、アニメ作品にも登場している。日本での登場例は下記の通り。